キスに恋して…最終章
俺はどうしていいかわからない


二人の関係を俺に話してどうしようっていうんだ?


楓は俺に、見せ付けようとしているのか?


そう思うと無性に腹が立つ


「俺にはもう話はない!」


俺は楓の腕を振りほどいて玄関を出た


「良平!」


玄関のドアの向こうから楓が俺の名前を呼ぶ


俺は振り向かずにマンションから出て、車を止めたコンビニに向かった


急いで車に乗り、エンジンをかけてスピードを出す


時間はまだ7時


冬だから日が落ちるのが早く、もう暗い


俺はしばらく車を走らせた





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