キスに恋して…最終章
行く宛もなく…


ただボーッと前を見て運転をしていた


楓の奴…半泣きだったから今頃、あいつに泣きついてるだろう


彼氏なんだから別にいいけど…


やっぱり俺と楓はこういう運命なんだな


1人でそう自分に言い聞かせながら少し窓を開け、タバコを吸った


外の冷たい風が車内に入ってくる


俺はどうしたらいい?


これからどこに行けばいい?


楓に気持ちを伝えなかった俺が悪いのか?


一人前になるまで…


待っててもらいたかった


一人前になるのに何年も待たせるワケにはいかねえか…





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