キスに恋して…最終章
「お父さんね…優しくて頼りなさそうだけどね…お母さんを助けてくれたのよ」


お袋は目を細めながらそう言った


「助けてくれた?」


「そ…お母さん、昔、お父さんと初めてのデートで待ち合わせしてた時にね、1人で待ってたらナンパされて、嫌がってたら、お父さんが来たのよ!『俺の女に何か用か?』ってね〜」


「ふ〜ん…」


あの弱そうな親父がね〜


「相手は二人組だったんだけど、お父さん、しつこい二人組を投げ飛ばしちゃったのよ!」


「投げ飛ばした?親父が?」





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