キスに恋して…最終章
「お父さん、柔道してたからね〜まだお父さんとは付き合ってなかったんだけど、それからはお父さんを見る目が変わっちゃって…」


「お袋、親父に惚れたってこと?」


「そうね…だってお父さん、『君が無事で良かった』って言って…泣いたのよ…私を守ってくれるように、私もお父さんを守りたいって思ったの」


年甲斐もなく赤くなりながら、当時のことを話す


親父とお袋にもそんなことがあったのか


無事で良かったって泣いたって…それほどお袋のことを?


怖くて泣いたんじゃなくて?


多少の疑問を残したが、親父が柔道をしてたことすら知らなかった俺


なんとなく、親父を見る目が変わりそうだ





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