キスに恋して…最終章
私は立ち上がり、先生の座っているベンチに戻った


「すみませんでした」


「あの木…何かあるのか?」


「あの木…私と良平の想い出の桜なんです」


「想い出…?」


「あの桜は私達が初めて会った時からずっと、私達のことを知ってるんです」


「ふ〜ん」


昔の良平との想い出に浸っていたってことか…


そうだよな…


コイツとあの良平との間には、誰も入ることは出来ねえのかもしれねえな






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