キスに恋して…最終章
昼前、あの青空薬品の山口さんがやって来た


「こんにちは〜」


木本先輩と薬品のやり取りをした後、山口さんは私の方に来た


「森下さん…甲斐くんとデートしたんでしょ?」


「はい…まあ…」


「で?どうなったの?」


山口さんがハメたくせに…


おかげで危なかったんだから


「食事に行きました。でも…私、好きな人がいるんですよ」


これ以上、甲斐さんとくっつけようと小細工されたら困るので、正直に話した


「あら…そうだったの?なんとなく甲斐くんとお似合いに見えたのに〜残念だわ」


「すみません…」


残念って山口さんが?


お世話やくのが好きなのかな?


幸い甲斐さんとデートした話は先輩達誰にも聞かれていない


もう、変な誤解はイヤだよ






< 185 / 433 >

この作品をシェア

pagetop