キスに恋して…最終章
「いいですよ…どうせもう楓とは会わないんですから…」


会いたくても会ってくれねえよ


ボコッ


酒井さんが俺の左頬を殴った音が辺りに響いた


「ってぇ…」


俺は左頬を擦りながら、酒井さんを睨んだ


「楓とは会わない?お前ふざけんじゃねえぞ?やっと出会えた女だろ?昔と同じように、また自分から手を放すのか?何としても自分の側に置いておこうと思わねえのか?」


珍しく感情的な酒井さんに驚いた






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