キスに恋して…最終章
後少しで0時


「楓…出てくれよ…俺、諦めたくねえよ…」


そう祈りながら呟いた


ガチャ…


「はい…」


楓の声だった


俺の酔いが一気に冷めた


「あ…俺…」


「うん…」


「話あるのか?」


「今更?あの時話あるって言ったのに、どうして出て行っちゃったの?」


「ごめん…」


酒井さんが俺に告れと指示をする


俺は顔の前で右手を振り、無理だと意思表示した


酒井さんは軽く微笑み頷いた






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