キスに恋して…最終章
「夢の中で寝ぼけるワケないでしょ〜?おバカさぁん…


良平…夢でもいいよ…会いたい…


あはは〜夢だったら何でも言えるね(笑)」


「楓?」


「……………」


プチ…


ツーツーツーツー………


甘えた感じの楓の声を最後に、俺の精一杯の電話は楓から終了させられた


「酒井さん…楓、寝ぼけてました…俺の電話、夢だと思ってたみたいで…それに誕生日だったのに、俺、スッカリ忘れてて…告白はまた次にします」


本当は誕生日、覚えてた


どうせアイツと…


そんな意地張ってた俺は何なんだよ!


楓といると、昔の俺に戻っちまって強がってばっか…





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