キスに恋して…最終章
夜の観覧車は人気があるのか、少し並んだ


もうすぐ私達の番。入り口付近の階段で待っていた時、私の名前を呼ぶ声がした


「楓先輩!」


私は声のする方を見た


ある男性が目に付いた


「あ…」


チラッと良平を見ても特に誰?とも聞かれない


だよね…別に気にならないよね


この時、良平が私の後ろから、コイツ誰だと相手を睨み付けていたのを、私は全く気付いていなかった


すると、あろうことか、その男性は私の近くまで寄ってきた


「楓先輩!お久しぶりです。僕のこと、覚えてますか?」





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