キスに恋して…最終章
「はぁ…伊達くん…」


私は名前だけは覚えようと名字を呼んだ


「僕…楓先輩のこと…好きです」


伊達くんは目を逸らさずジッと私を見てストレートにそう言う


「あ、ありがとう…でも…」


確か私の誕生日頃に直哉がチラッと言っていた子…かな?


「先輩が藤村先輩と付き合ってるのは知ってます」


「じゃあ…」


知ってるのにどうして?


「先輩が卒業する前に気持ちを伝えたかったんです…僕の存在を知ってもらいたかったんです」





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