キスに恋して…最終章
「コチラのリングでよろしいですか?」


「はい…」


いいの?


良平ってば何考えてんの?


「では、指のサイズを図りますね」


店員はジャラジャラと金属の輪っかを持ってきた


ぎこちない手つきでいくつかを左の薬指にはめてみる


「8号ですね」


店員は私の指に合うリングを持ってきた


「コチラになります」


「あ、はい」


あ、お金…払うんでしょ?


私、3万円も持ってない


「じゃ、コレ」


私の隣にいた良平が3万円を出して、ガラスケースの上に置く





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