キスに恋して…最終章
「はい。3万円お預かり致します」


店員は3万円を受け取り、リングを持って来る


「コチラ、ラッピングの方はどういたしますか?」


「あ、このままで…」


良平が答える


このまま?プレゼントみたいにラッピングしないの?


「では、少々お待ちください」


店員が持って来たリングは白い小さな箱に入っていて、それが紙袋に入れられている


「行くぞ」


「うん…」


歩きながら駐車場へ向かう


「どうして?」


「なんとなく…」


そのまま車に乗った


なんとなく…?


3万円の指輪だよ?


良平がわかんないよ





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