キスに恋して…最終章
車が少しずつ動き始めた


「指輪、開けてみろよ」


「うん」


私は小さな紙袋から白い箱を取り出した


箱を開けると白いハートのガラスケース


カチャカチャ


フタが外れるタイプのケース


すご〜い


そして中からあのリングが顔を出した


キラキラと輝いている


「すれば?」


「え?ドコに?えっと…右手の薬指かなぁ〜」


まごついていると良平が運転しながら言った


「やっぱ左手だろ!」


「左手…ね…」





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