キスに恋して…最終章
「桜の木、行くか?」


「うん」


良平は私の手を握って、公園内の、あの桜の木まで連れていった


「俺、ココが一番落ち着く」


「私も」


二人で桜の木を見上げる


「さ、俺も初詣行くかな〜」


「あ、じゃあ…」


「楓も一緒に決まってんだろ?行くぞ!」


良平は私の頭をクシャクシャする


照れた良平の素振り


「あ、忘れてた!良平、今年もよろしくね」


「そんなの言わなくても…ずっとよろしくしてやるよ」


高校生の時には見れなかった良平がココにいる


私の隣に…


さっきだって、会いたいって言えなかったのに、会いにきてくれた


あの悪ぶってた良平が私だけの為に…





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