キスに恋して…最終章
「ヤキモチか?」


先生は私に缶コーヒーを渡して隣に座った


「ヤキモチというんですかね…あんなに好きだった浩ちゃんにはそんなこと、全然、思わなかったのに、どうして良平だけに、こんな気持ちになるのか…」


私は先生のくれた缶コーヒーを握りながら、先生の言葉を待った


「それは、多分、森下が良平のことを凄く好きだから、自然に出る感情じゃないのか?良平にキスされたり、エッチしたりして、前の彼女にもこうしてたんだって思うんだろ?」


「ち、違いますよ!私、まだ良平とは手を繋いだくらいで…キスはともかく、エッチなんて出来ません」


キスは観覧車の中で触れるか触れないかのキスだったし


「ハァ?まだヤってねえの?」


「先生…そんな露骨に…」





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