キスに恋して…最終章
「俺が他の女とエッチするの…イヤか?」


ハァ?この人何言ってんの?


パシッ


私は右手に力を入れて良平の頬をひっぱたいた


そして良平に背を向けて布団に潜って泣いた


すると後ろから良平が私を抱き締めてくる


「触ら…ないで…」


泣きながら、良平を拒絶するのが精一杯の私


それでも良平は私から離れずこう言った


「ごめん…俺には楓だけだから…」


楓だけだから?


そんなこと言われても素直になれない


ずっと背を向けたままの私


ずっと抱き締めている良平





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