キスに恋して…最終章
良平は私の涙を拭い、おでこ、頬、唇と軽くキスのシャワーを何度も繰り返す


その度に


「楓…」


「愛してるよ」


「ずっと一緒にいような」


甘い言葉をキスと一緒に囁く


ドン底まで落ちた私は、良平の愛に答える様に少しずつ、良平を受け入れていった


「叩いて…ごめん…」


素直に謝る


「楓…楓─────…」


何度も私の名前を呼ぶ良平


麻衣ちゃんの名前が口から出たのが自分でも意外だったのか、まるで私の名前を自分の口に覚えさせているかのようにも思える





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