キスに恋して…最終章
すると良平は脱いだシャツをベンチに置いた


「この上に座れば大丈夫だろ」


「え…でも…」


「いいから」


私は良平の置いてくれたシャツの上に座った


「ありが…と…」


そして軽く唇が重なる


こういう時のキスが好き


良平の優しさがたくさん詰まったキス


きっと麻衣ちゃんにも、こんなに優しくしてたんだ…


そう思わずにはいられない


少し前の私は、こういう気持ちになるのが辛くてイヤだった


でも、最近の私は、少しずつ成長しているのか、違うことを考えるようになっていた


それは…





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