キスに恋して…最終章
バックを肩にかけて、茶色のコートを片手に部屋を出る


お母さん達はもう家を出たので、私は鍵をかけて公園に向かった


高校の時に毎朝、直哉が待ってくれた公園


良平と何度も会った公園


公園に近付くにつれて、懐かしい気持ちが蘇る


この公園の桜の木にも、あの本のように、精霊が宿ってるのかな?


私は公園の入り口から見える何本かの桜の木を見た


冬だから寒そう…


待ち合わせをしている、思い出のあの桜の木は、入り口から見えず、私はゆっくりと公園内を歩いて行った





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