キスに恋して…最終章
「どう?」


「うめえ…」


「食べていいよ」


私はゴマ団子を食べながら、ライチの皮を剥く良平の指先を見ていた


直哉の指とは違う太さ


この手に守ってもらっていた麻衣ちゃん


良平を裏切って浮気するなんて許せない!


でも、そのおかげで、今の私達がいるんだよね


「食ったか?そろそろ行くぞ」


「待って…」


私は口直しに良平が剥いてくれていたライチを口に放り込み、急いでついて行った





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