全てがキミだった


「でも、やっぱりいつもの場所にしとけばよかった」


どうして?と眉を上げる。


「ここじゃ、ちょっと狭かった。
なんか不完全燃焼って感じ」


そう言って、公平は大きく伸びをした。


「どうして、部活しないの?」

「なんかさ、俺には部活より、こうやってガキ達とやってる方が楽しいんだよな」

「ふーん」

「まぁ、子供好きだし、気楽で楽しいって言うかさ」


『おいっ、頑張ってもっと投げろ!!』


公平が思いっきり笑うと、鼻の筋にシワが出来る。


学校では、絶対に見られない笑顔だった。


お宝映像。




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