全てがキミだった


お父さんはお父さんで、家族との団欒をもっと増やしたいと口を尖らせている。


だから、今回綾が帰ってくる時に家にいない事を悲しんでいた。



「亜美はさ、毎日なにしてるの?」


これまた嫌な質問を。
 

梓は、三女のくせしてわたしの事をお姉ちゃんと呼ばない。
 

毎日ゴロゴロと家にいるわたしを、姉だとは思えないのだろう。
 

そんなに暇なら、代わりに学校に行けと言われたことがあるほどだ。




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