全てがキミだった


『夢がある人間って、なんかカッコイイよな』
 

まただ――…
 

また、あいつがわたしの耳元に現れた。


『俺にも持てんのかな、夢。今はなーんにも考えらんねぇけど』
 

あんな同窓会のメールなんかが届くから、完全にわたしの中のあいつが復活してしまった。
 

こんなんじゃ、あの箱をグルグル巻きにした意味がなくってしまう。


辛いよ――。




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