全てがキミだった
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夏休みも残すところ後10日となった頃、わたしは突然公平に呼び出された。
待ち合わせ場所として指示されたのは、わたしの家から徒歩10分程のところある児童公園。
いつも多くの子供達で賑わう、割と大きな公園だ。
向日葵も汗をかく程に蒸し暑い陽射しの中、木陰を探しながら公園へと向かった。
公園に近づくと、今日も元気に走り回る、子供達の声が聞こえてきた。
カキーン、と、ボールがバットに当たる軽快な音と共に。
「池内っ!!!」
公園の中から、大声でわたしを呼ぶ声。
子供達が走り回るその横の水道で、公平はわたしに向かってクールに片手をあげた。
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夏休みも残すところ後10日となった頃、わたしは突然公平に呼び出された。
待ち合わせ場所として指示されたのは、わたしの家から徒歩10分程のところある児童公園。
いつも多くの子供達で賑わう、割と大きな公園だ。
向日葵も汗をかく程に蒸し暑い陽射しの中、木陰を探しながら公園へと向かった。
公園に近づくと、今日も元気に走り回る、子供達の声が聞こえてきた。
カキーン、と、ボールがバットに当たる軽快な音と共に。
「池内っ!!!」
公園の中から、大声でわたしを呼ぶ声。
子供達が走り回るその横の水道で、公平はわたしに向かってクールに片手をあげた。