感方恋薬-知られざる月の館-
「そうでしたね、そう言えば自己紹介が未だでしたね。僕は宗一郎。東宗一郎と申します。」
「あた、あたしは貴子」
「ええ、存じ上げてますよ」
「はい?」
存じ上げてますよって、何で彼があたしの事、知ってるんだ?
「幸雄君の友達なんでしょ?良く科学部の実験にも顔を出されてるとか聞いております」
後頭部を鈍器で殴られた様なショックだった。
あたしは幸の仲間と言う認識なのだ。
冗談じゃぁ無い。あんな胡散臭い部とはまるで関係が無い事を早めに認識して貰わねば。
「あの、あたしは、科学部とは縁も所縁も無い人間です。幸に訳の分からない実験に無理やり引っ張り込まれてるんです」
「あた、あたしは貴子」
「ええ、存じ上げてますよ」
「はい?」
存じ上げてますよって、何で彼があたしの事、知ってるんだ?
「幸雄君の友達なんでしょ?良く科学部の実験にも顔を出されてるとか聞いております」
後頭部を鈍器で殴られた様なショックだった。
あたしは幸の仲間と言う認識なのだ。
冗談じゃぁ無い。あんな胡散臭い部とはまるで関係が無い事を早めに認識して貰わねば。
「あの、あたしは、科学部とは縁も所縁も無い人間です。幸に訳の分からない実験に無理やり引っ張り込まれてるんです」