感方恋薬-知られざる月の館-
それに気が付いたあたしは、再び、ばふんとベッドに倒れ込むと、再び深い眠りについた。もう、夢も見ない程の熟睡だった。
★
「ひ―んへいひゅうひはひ―ふひょおは―」
弟よ、相変わらず平和な毎日を過ごしている様だな。姉は波瀾万丈の世の中を乗り切ろうと必死でもがいていると言うのに…
「まぁだぁ?」
「はへ?まふぁふぁひょ」
例によって、仏頂面攻撃をかまして見るが、弟は全く気にしないで歯を磨き続けて居る。楽しいか、歯を磨くのは…
前に居る弟の合間を掻い潜って、鏡に移るあたしの顔を見詰めて見た。
なんか微妙な表情だ。
なにしろ若様と、あんな事になった翌朝だ。平常な状態で居られるわけは無いよな。
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「ひ―んへいひゅうひはひ―ふひょおは―」
弟よ、相変わらず平和な毎日を過ごしている様だな。姉は波瀾万丈の世の中を乗り切ろうと必死でもがいていると言うのに…
「まぁだぁ?」
「はへ?まふぁふぁひょ」
例によって、仏頂面攻撃をかまして見るが、弟は全く気にしないで歯を磨き続けて居る。楽しいか、歯を磨くのは…
前に居る弟の合間を掻い潜って、鏡に移るあたしの顔を見詰めて見た。
なんか微妙な表情だ。
なにしろ若様と、あんな事になった翌朝だ。平常な状態で居られるわけは無いよな。