感方恋薬-知られざる月の館-
「な、なんじゃ、貴子!これ、乱暴はいかんぞ、乱暴は」
そう言って、消えて無くなりかけた爺の首根っこを掴むと、ずいっと自分に向かって爺を引き寄せる。
「ぎょえ―――貴子よさんか―――!!」
爺の叫びが夜空に響き渡った平和な夜だった。
★
さて、次の日の朝である。
あたしは何時もの様に学校へと向かう。
そして校門で再び、ばったりと宗一郎様と出くわした。
「あ、あの、おはよう、ございます」
例によってあたしは、目一杯の爽やかさと笑顔と奥ゆかしさで挨拶を返す。
「おはよう、貴子さん」
その声はにも以前、聞いた記憶が有った。確か生徒会長の声だったと思う。
そう言って、消えて無くなりかけた爺の首根っこを掴むと、ずいっと自分に向かって爺を引き寄せる。
「ぎょえ―――貴子よさんか―――!!」
爺の叫びが夜空に響き渡った平和な夜だった。
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さて、次の日の朝である。
あたしは何時もの様に学校へと向かう。
そして校門で再び、ばったりと宗一郎様と出くわした。
「あ、あの、おはよう、ございます」
例によってあたしは、目一杯の爽やかさと笑顔と奥ゆかしさで挨拶を返す。
「おはよう、貴子さん」
その声はにも以前、聞いた記憶が有った。確か生徒会長の声だったと思う。