感方恋薬-知られざる月の館-
あたしは自分で自分の事を指差して一瞬固まった。


「ちょ、ちょい待った。あたしは文芸部。科学部とは、縁も所縁も…」


「言い訳は結構!」


心なしか生徒会長の表情が少し険しくなる。


「わたくし、以前から思って居たんですが、最近の科学部の活動は目に余るものが有ります」


「は、はぁ、まぁ…確かに…」


「全く前代未聞です。校舎にダメージを与えるなんて、部活としては、もっての外です」


「お怒りは重々承知で御座います」


って、なんであたしが謝ってるんだ?
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