感方恋薬-知られざる月の館-
あたしは幸の言葉を聞いて、ぽろっとチョークを落としてしまった。
で、幸はさらに続けた。
「わかりました、この田中幸雄、全身全霊を傾けて完璧な幽霊捕獲方法の確立に邁進する所存でございます」
「お、おい、幸…」
「大丈夫です、貴子さん。道のりは険しいですが、必ずや、やり遂げてみせましょう」
幸は右手をぐっと握り締めると珍しく力強くあたしに向かって、そう、言い放った。
「幸、ちょっと待て、それは違う…」
「じゃぁ、早速はじめましょう。前回の反省を踏まえて、幽霊探知機の改良版が、既に完成してます」
そう言うと、幸は自分の鞄の中から幽霊探知機改良版を取り出して、葵の御紋の印籠宜しくあたしに向かって翳して見せた。
で、幸はさらに続けた。
「わかりました、この田中幸雄、全身全霊を傾けて完璧な幽霊捕獲方法の確立に邁進する所存でございます」
「お、おい、幸…」
「大丈夫です、貴子さん。道のりは険しいですが、必ずや、やり遂げてみせましょう」
幸は右手をぐっと握り締めると珍しく力強くあたしに向かって、そう、言い放った。
「幸、ちょっと待て、それは違う…」
「じゃぁ、早速はじめましょう。前回の反省を踏まえて、幽霊探知機の改良版が、既に完成してます」
そう言うと、幸は自分の鞄の中から幽霊探知機改良版を取り出して、葵の御紋の印籠宜しくあたしに向かって翳して見せた。