感方恋薬-知られざる月の館-
そんで、放課後…


「さぁ、貴子さん、生徒会も公認になりましたし、楽しい実験を致しましょう」


幸は、この時間が、ホントに輝いて見えるな。


良い事だとは思う。


没頭できる事が有るって言うのは。


でも、危険な事はいけないぞ。


等と考えて居たら、視聴覚室の扉が、がらっと開いた。


「ちょっとお待ちなさい!」


あたしと幸と紀美代は、揃って入口付近に視線をやった。


そこにはちょっと息が上がった生徒会長と宗一郎ペアの姿が有った。


二人とも全力で懸けてきた様だった。


「…あ…なんですか、生徒会長?」


幸がケーブルを構えた格好で、彼女に向かって話しかけた。その返答は…


「その実験、わたくしも立ち会います!」


へ?なんで?
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