感方恋薬-知られざる月の館-
「わたくしの話はもう済みましてよ」


生徒会長には全く取り入る島が無い。


話が済んだから、とっとと解散しろと言いたげな態度だ。


しかしあたしは食い下がる。


「え~と、あの、もう一度、考え直してもらう訳にはいかない物で御座いましょうか」


しかし、その努力は、一言で切り捨てられた。


「ございません」


生徒会長はそうきっぱりと言い放つと、あたし達を生徒会室から、とっとと追い出してしまった。
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