感方恋薬-知られざる月の館-
「そうですよ、僕は浮気者です」


宗一郎は悪びれる事も無くあたしにきっぱりと言ってのけた。


「生徒会の役員としては、問題な発言なんじゃぁ無い?」


「いいえ、事実ですから」


「生徒会長が黙って無いんじゃぁない?」


あたしは宗一郎にカマを掛けて見た。


彼は、どんな反応を見せるだろうか。



しかし彼は全く動じる事も無く、あたしに向かってきっぱり言った。


「これは、生徒会長も公認ですから」
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