感方恋薬-知られざる月の館-
「うっさいなぁ。出ちゃった物は仕方無いじゃない」
ぐしゃぐしゃに混ぜたカードを揃え集めながら、少しぶーたれ気味の表情であたしは則子に答える。
「のんのん、貴子はサービス精神が足りないのよ。芽が出そうな恋花はしっかりすっきり水をやり、危ういカップルには希望の光を見せてあげる…。それが占い師の務めって物でしょう」
則子は、某歌劇団風の振りを付けながら、あたしに意見する。
でもなぁ則子、あたしがこんなポジションについているのは、あんたが「惚れ薬」作って欲しいって言いだした事が発端になってるんだぞ。
「イシュタルの秘密の惚れ薬」なんて、訳の分からない薬を作って、それから、正体不明の爺に会って、で、その爺の言うに任せて呪術の勉強をして、気が付けば、このありさまだよ。
ぐしゃぐしゃに混ぜたカードを揃え集めながら、少しぶーたれ気味の表情であたしは則子に答える。
「のんのん、貴子はサービス精神が足りないのよ。芽が出そうな恋花はしっかりすっきり水をやり、危ういカップルには希望の光を見せてあげる…。それが占い師の務めって物でしょう」
則子は、某歌劇団風の振りを付けながら、あたしに意見する。
でもなぁ則子、あたしがこんなポジションについているのは、あんたが「惚れ薬」作って欲しいって言いだした事が発端になってるんだぞ。
「イシュタルの秘密の惚れ薬」なんて、訳の分からない薬を作って、それから、正体不明の爺に会って、で、その爺の言うに任せて呪術の勉強をして、気が付けば、このありさまだよ。