感方恋薬-知られざる月の館-
4) 私の恋と…
そして、その体制のままあたしは弟に訪ねてみた。
「ねぇ、あんた、確か彼女居たよね?」
「あ~う~」
「あんた、どうやってその子に告白したのよ」
「あ~う~」
「やっぱり手紙かなんかでしたの」
「あ~う~」
弟は黙秘権を行使しているらしい。
あたしの問いには全て妙な呻き声で答えて、話をはぐらかそうとしている。
「え~い、きっちり答えんか」
あたしはそう言うと弟の首根っこを更に強く締め上げる。
「あ~う~」
弟はあくまでシラを切りとおす姿勢を崩さなかったので、あたしは、ヘッドロックをぱっと外す。
「ねぇ、あんた、確か彼女居たよね?」
「あ~う~」
「あんた、どうやってその子に告白したのよ」
「あ~う~」
「やっぱり手紙かなんかでしたの」
「あ~う~」
弟は黙秘権を行使しているらしい。
あたしの問いには全て妙な呻き声で答えて、話をはぐらかそうとしている。
「え~い、きっちり答えんか」
あたしはそう言うと弟の首根っこを更に強く締め上げる。
「あ~う~」
弟はあくまでシラを切りとおす姿勢を崩さなかったので、あたしは、ヘッドロックをぱっと外す。