感方恋薬-知られざる月の館-
「あぁ、あれですか。あれは、新入部員が持ってきてくれた物です。こんな殺風景な部室でも花が有ると少し雰囲気が変わる物ですね」
「へぇ…」
あたしが指差した、それと言うのは、小さな花瓶に入った花だった。
本格的に活けて有る訳では無いが控え目な品の有る感じが無機質な科学部の部室に少し潤いを与えているのは間違いなかった。
ん? でも、ちょっと待てよ、新入部員?
幸の趣味だけで運営されているこの部に新人が入った?その事に驚くべきじゃぁ無いか?論点は、そっちに有る様な気がするのだが、それはあたしの錯覚だろうか。
「へぇ…」
あたしが指差した、それと言うのは、小さな花瓶に入った花だった。
本格的に活けて有る訳では無いが控え目な品の有る感じが無機質な科学部の部室に少し潤いを与えているのは間違いなかった。
ん? でも、ちょっと待てよ、新入部員?
幸の趣味だけで運営されているこの部に新人が入った?その事に驚くべきじゃぁ無いか?論点は、そっちに有る様な気がするのだが、それはあたしの錯覚だろうか。