夏色の恋【完】

私の気持ち

次の日の夜、昨日買ったワンピースを着て、北斗と2人でいつもと同じファミレスに行った。


「何食うの?」

「んー。これ、チーズハンバーグ」


メニューの写真を指差しながら答えた。


「やっぱおもしれぇな…」


北斗は笑いながらそう呟いて、同じ物を2つ注文した。


「何がおもしろいの?」

「別に…」


そう言いながらもおかしそうに私を見るので、この服が似合ってないのかと思い、


「変かな…。このワンピ…」


私は下を向いてスカートの裾を引っ張った。


「は?意味わかんねぇ…」


そう呟いた北斗を見て、昨日海くんに言っていた、

『アイツの思ってることも、考えてることも、オレには理解できねぇ』


という言葉を思い出した。
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