夏色の恋【完】
夜は毎日2人でファミレスに行って、ハンバーグを食べた。


「またハンバーグかよ?」


と北斗は呆れ顔だったけど、それでも決まって私と同じ物を食べていた。


私の話を覚えてくれていたのか、自分のブロッコリーを私のお皿に入れてくれるようになった。


私は替わりに、ニンジンを北斗のお皿に入れてあげると、


「ニンジン嫌いなんだって…」


と言いながらも、ちゃっかり食べる。



そんな北斗がかわいくて、愛おしかった。
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