夏色の恋【完】
長谷川さんと喋った携帯の裏には、北斗とのプリクラ……。


それをしばらく見つめて、そして握りしめた。



明日で私の夏休みも終わり……。


そして北斗とも……。




私が帰る日の朝、リビングに行くと北斗がいて、


「おっせぇな…。早く着替えろよ」


私を見るなりそう言った。


「何が?もうバイト行くの?いつもより早いじゃん…」


不思議そうな顔をする私に、


「休み、とったから…。どっか行こうぜ…」


そう言うと、北斗は照れたような表情を浮かべた。


そんな北斗がかわいくて、私は思わず北斗に抱きついた。
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