夏色の恋【完】
「それってデート?」

「はぁ?ちげぇよ…。てか、暑いから離れろよ」


少し顔を赤くしながら、私を引き離そうとする。


「何?照れてんの?照れてんだ?」


からかうように言うと、


「暑いっつってんだろ!?」


と北斗がムキになる。



またそれがかわいくて、私は抱きついたまま北斗を見上げながら、


「で?どこ行くの?」


と聞いた。



「いいからとりあえず離れろよ…」


顔を赤くしたまま、私の手を振り解こうとする北斗……。



そんな北斗にくっつく私……。
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