夏色の恋【完】
駅に着いて、また前のようにどこに行くか揉めた。


駅員さんに、


「姉弟ゲンカしちゃダメだよ」


と言われたので、私は繋いだ手を見せて、


「姉弟じゃなくて恋人です」


と笑顔で言った。



悩んだ末、結局また映画館に行き、恋愛ものの映画を観た。


終わってから感動して泣いている私を見て、


「誰だよ…。泣かねぇって言ってたの…」


北斗は呆れた顔をしていた。



それからお昼ご飯を食べて何もすることがなくて、やっぱりゲームセンターに行った。



対戦ゲームをして、また北斗に負けてちょっと拗ねた。
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