夏色の恋【完】

北斗

麻衣の家は大きな一軒家だった。


どんな家に住んでるのかなんて聞いたことなかったけど、こんなに大きな家だなんて思ってもいなかった。


2階にある麻衣の部屋もとても広くて、高級そうな家具で統一されていた。


麻衣の両親は会社を経営しているらしい。


それぞれ違う会社だけど、2人共海外で仕事をすることが多く、ほとんど家にいないということだった。



「キャバクラで働くことないじゃん」


こんなお金持ちだったら…と言った私に、


「家にいてもすることなくて…」


と、麻衣は少し寂しそうに微笑んだ。
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