夏色の恋【完】
笑顔になることはできるけど、どこかで遠慮している。


『ありがとう』


『ごめんね』


『大丈夫』



北斗の言っていた通り、そんな言葉ばかりの会話。



北斗に言われて、北斗と過ごして気づいた。



これじゃ昔と同じ、寂しさを埋めるだけの関係。


変わりたくて地元を離れたのに、何も変わっていない。



でも、もう変わらなきゃ……。



せっかく北斗が気づかせてくれたんだから……。
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