夏色の恋【完】
「あれ…?おでこ、赤くなってますよ?」

「え?うそ……」


麻衣に言われて鏡を見ると、赤くなって少し腫れていた。


「最悪……」

「寝ぼけてぶつけたんですか?里緒菜さんでもそんなことあるんですね」


麻衣は笑った。


「みたいだね……」


部屋を間違えて寝てしまってたなんて、しかも北斗にぶつかったなんて情けなくて言えずに、私は苦笑いした。
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