夏色の恋【完】
けど、そんな生き方が嫌になって、私は自分の育った地元を離れた。


逃げて来たっていう方が正しいかもしれない。


誰も知らない所に、私のことを知っている人がいない所に行きたかった。


そうしてやり直したかった。




でも……。


何も変わらなかった。


生活は変わったけれど、私自身は何も変われなかった。



そして今もやっぱり変われない。
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