夏色の恋【完】
「プリクラなんか撮ったんですか?」

「うん?」

「キャー!!ちゅーしてるじゃないですかぁ!」


いきなりテンションが上がった麻衣を見ると、その手には今日撮ったプリクラ。


「え!?あー…。それは…、なんていうか…」

「やだぁ!もうっ!こんなことしちゃってー」

「だから…。それは…、事故みたいなもんで…」


そんなことを弁解しているうちに、麻衣が静かになった。


「あれ…?麻衣?まさか寝たの?」


驚いて私はテーブルの下を覗き込んだ。


すると麻衣はこそこそ何かしながら、


「ジャーン!!」


と、手に持った物を私の前に出した。
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