夏色の恋【完】
「だから北斗と仲良くしてやって下さい。意外といい子なんで…」
そう言って、また麻衣は微笑む。
「“いい子”ねぇ…」
「里緒菜さん、一人っ子でしょ?かわいい弟ができたと思って…」
「あれのどこがかわいいの!?」
「顔は結構かわいいですよ?」
「顔だけね」
そんなことを言いながら、北斗のことを考えていた。
もしかしたら、北斗も私のように寂しい想いをしてるのかもしれない。
なんとなく似てる境遇で育った私と北斗。
明日からはもう少し優しく接してあげようかな…、なんて思った。
そう言って、また麻衣は微笑む。
「“いい子”ねぇ…」
「里緒菜さん、一人っ子でしょ?かわいい弟ができたと思って…」
「あれのどこがかわいいの!?」
「顔は結構かわいいですよ?」
「顔だけね」
そんなことを言いながら、北斗のことを考えていた。
もしかしたら、北斗も私のように寂しい想いをしてるのかもしれない。
なんとなく似てる境遇で育った私と北斗。
明日からはもう少し優しく接してあげようかな…、なんて思った。