夏色の恋【完】
「1人?お前が男と一緒じゃないなんて珍しいな」


黙ったままの私を見て、ニヤニヤと笑う真也。



真也は中学の時からやんちゃな方で、地元でも有名だった。


私の初めての彼氏で、1年くらい付き合った。


私は真也に出会って、自分の居場所を見つけられた気がした。


あの頃、真也が私のすべてだった。


けど、真也は女グセが悪く、私と付き合いながら他にも女がいて、浮気現場もよく目撃した。


そんな真也に振り回され、傷ついてよく泣いた。


別れる頃には私はボロボロで、涙も出なくなっていた。


もう男なんて、と思っていたけれど、真也と別れてから寂しくて仕方なかった。


そしてその寂しさを埋める為、私は色々な男と付き合うようになった。


いつも長続きしなくて、別れては違う人と付き合った。


好きでもない人と付き合って、心の隙間を埋めた。
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