みんな同じ空の下。
「…………」
やけに長い沈黙。
「…ごめん,ハルト。」
なぜか、口から出たのは謝罪の言葉だった。
「何で…謝るんだよ?」
ハルトの声の調子が変わった。
「だ、だって…!」
言い訳めいた口調になっている自分に戸惑った。
「…意味分かんねぇよなぁ…何なんだよ。」
ハルトは、俺と目を合わせずに笑いながら言った。
声が震えている。
ハルトは…俺だけが通ったからといって怒るようなやつじゃない。
「ごめん」なんて言われたら、むしろつらいだけじゃないか。
なのに…なんで俺は?