みんな同じ空の下。
「ごめんハルト…そうじゃなくて…。」
まただ。
何を言おうとしてる?
何が、「そうじゃなくて」なんだ?
「そうじゃなくて」…何なんだ?
…後が続かない。
ハルトはしっかり分かっていた。
「いいよ、平井、別に。…それ以上何も言うな。どんどん自分でも訳分かんなくなってきてんだろ。…俺、そろそろ教室戻るわ。」
手を軽く振って出て行く。
無理しているのが一目で分かった。
あんなつらい顔させてるのは…俺だ。